第40回「飛鳥・藤原の世界遺産を先取り!」

久保美智代 フリーアナウンサー 世界遺産ウォッチャー
 

 1月下旬、明日香村を中心に点在する飛鳥時代の史跡や名勝が、世界遺産の暫定リストに載ることが決まりました。暫定リストとは、世界遺産の候補地のことです。以前は文化庁が候補地を選んでいましたが、昨年初めて全国の自治体に公募し、26県から24件の応募がありました。先月の「古都便り」でご紹介した四国八十八ヵ所も入っています。四国はダメでしたが、群馬の「富岡製紙場」、静岡・山梨の「富士山」、長崎の「長崎の教会群」、そして、「飛鳥・藤原」が選ばれたのです。今夏、世界遺産に推薦される島根県の「石見銀山遺跡」を含め、9件になりました。

 

 「飛鳥・藤原」で候補地は、27ヶ所の遺跡と古墳、そして大和三山です。石舞台や高松塚、キトラの各古墳は全国的に有名ですが、あまり知られていないものもあったので、実際に行ってみることにしました。

 大官大寺跡は、藤原京で最大の寺院の跡です。でも今は一面に広がる田んぼの中。石碑がなかったら、見逃していたでしょう。薄暗く細い道を歩いた先の林には菖蒲池古墳。案内板の横に、洞窟のようにぱっくり口をあけているのが玄室。鉄格子の中をのぞくと、立派な石棺が横たわっていました。すっ、すごい!! 牽牛子塚(けんごしづか)古墳は、畑を耕すおじさんに挨拶しながら、山を登っていきました。こんもりと丸みをおびた小さな墳丘。中には間仕切りをした玄室が! 斉明天皇のお墓といわれています。

 

 遺跡めぐりは、まるで宝探しのよう。一つ一つ繋ぎ合わせると、「飛鳥時代」ができあがるのです。今は人気のない場所ですが、そのうち大勢くるかもしれません。その前に、ちょっと先取り。世界遺産になる日が待ち遠しくなりました。

 

※詳しくは、文化庁のHPをご覧ください。http://bunka.nii.ac.jp/jp/world/h_14.html

 

 
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