第39回「四国お遍路、子連れ旅 」

久保美智代 フリーアナウンサー 世界遺産ウォッチャー
 

 新年あけましておめでとうございます。『古都便り』も今年で4年目。昨年10月、男の子を出産し、ますますパワーアップして、古都・奈良から季節のお便りをお送り致します。

 07年は瀬戸内海の初日の出からスタート。
四国八十八カ所の遍路の旅に出たのです。実は、
05、06年にもお遍路をして、1〜53番を打ち終えていました。今回は、54番(愛媛県)から始め、88番(香川県)での「結願」が目標です。前回まで
「子宝に恵まれますように」とお願いしていたので、今回は、赤ちゃんを連れて、お礼もするのです!


 1年ぶりに袖を通した白衣に、背筋がピーンと伸びます。笠をかぶり、金剛杖を持てば、お遍路スタイルの完成です。袋に書かれた「同行二人」とは、お大師さんとともにあるという意味。歩を進めるたびに、「チャリ〜ン、チャリ〜ン」と杖についた鈴がなり、だんだん気持ちが浄化されていきます。お供えの線香は、息子と夫の分も合わせて3本ずつあげました。100回以上唱えてきたお経には、自分なりの節がついてきました。

 四国は、奈良や京都と違い、こぢんまりした寺ばかりですが、道中は穏やかな瀬戸内海に癒されます。愛媛の63番・吉祥寺では偶然あったお正月の餅まきに参加しました。香川では、3食うどん三昧。「早い、うまい、安い」と三拍子そろった讃岐うどんは、子連れ旅には最適でした。息子が泣き止まずに困っているところを通りすがりのおばさんが助けてくれたり、地元の人が道を教えてくれたりしました。

 
  1週間で残りの35ヶ寺を訪れ、八十八ヵ所巡礼を終えたのでした。思えば、こんなに長い間、親子3人で過ごしたことはありません。子連れ旅は大変ですが、家族の結びつきが強まったように思いました。これも弘法大師のご加護なのでしょう。 息子の寝顔は、お地蔵さんのように見えました。

 

 
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