お盆は、伝統行事や夏祭りで日本中が盛り上がります。今年は、以前から気になっていた「盆踊り」を見るために、岐阜に出かけました。
まずは美濃の町並みを訪れました。古くから和紙や長良川の水運で栄え、国の重要伝統的建物群保存地区に選定されています。江戸時代の面影を残す木造の家がずらりと並び、まるでタイムスリップしたかのよう。電線は地中化され、銀行の看板も木製です。現代的なものがない分、町の特徴である「うだつ」が、印象に残りました。うだつとは、屋根の両端に取り付けられた防火壁のこと。瓦で飾られたうだつはお金持ちでないと作れないことから、「うだつが上がらない」=「出世できない」という言葉になりました。
日が暮れ、涼しい風が吹き始めました。岐阜の夏の風物詩といえば、長良川の鵜飼い。
かがり火でおびき寄せた鮎を鵜に飲み込ませる伝統的な漁です。暗闇の中、河原で待っていると、オレンジ色の炎が近づいてきました。船が揺れるたびに火の粉が飛び散り、数羽の鵜が代わる代わる水の中に頭を突っ込みます。幻想的な光景に釘付けになりました。
夜10時、いよいよ郡上八幡に到着。 旅のハイライト、夜明けまで踊り続ける徹夜おどり(国重要無形民族文化財)です。あちこちで通行規制がなされ、浴衣姿で通りを急ぐ姿も見られます。遠くで響くお囃子の音。お祭り好きの私はいてもたってもいられません。
ところが、メーンの通りに着いてびっくり!交差点にお囃子と歌い手を乗せた屋形があり、そこを中心に道いっぱいに踊る人、人、人……。老若男女が入り混じり、すごい熱気。小さな町の熱気あふれる不思議な光景に、しばし茫然としました。
もともと江戸時代に士農工商の融和のために始まった祭りで、地元の人も観光客もすべての人を受け入れています。気がつくと、私も列に入って踊っていました。盆踊りには、時代を越え、世代に関係なく人をひきつける強力なパワーが生き続けているんですね。
来年のお盆は、どこの祭りに行こうかな?
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