| 最近、「脳」をテーマにしたテレビ番組や書籍をよく目にします。そんな中、奈良県大和郡山市では、「脳」の力を競う記憶力大会が開かれました。
大会は今年で2回目。3部門に分かれ、子供から大人までクイズのように楽しく解く「競技部門」、百人一首や駅名などの記憶を披露する「自慢の部門」。そして、国際ルールに従った最難関の「日本選手権大会」で、私も参加しました。
会場は、日の差し込む地下の静かな部屋。出場者は35人で、勉強で暗記も得意そうな中学生や、関東から参戦した人もいます。軽い気持ちで申し込んだ私は、少したじろぎました。事前の説明では、記憶にはリラックスすることが大事とのことでしたが、正直、緊張の糸がピーンと張っていました。
種目は5つ。@顔写真と名前(最大99人)A無作為の単語(10×20グループ)B数字(10桁×25行)C未発表の詩(100行)Dトランプの並び順(52枚)、です。
アナウンサーという職業柄、台本のセリフを覚えるので、単語や詩は得意でしたが、数字の羅列はお手上げ。午前10時から午後4時まで脳を働かせ、ぐったりしてしまいました。大会には円周率暗誦世界一の原口證さん(千葉県在住)がゲストで来ていました。数字からシルクロードの物語を作り、8万3431桁を覚えたそうです。記憶力とは、想像する力でもあるのです。
ところで、なぜ大和郡山市で記憶力なのかというと、ちゃんと理由があります。日本最古の歴史書「古事記」のすべてを語った稗田阿礼(ひえだのあれ)の出身地なのです。記憶力にすぐれ、どんな話も一度きくと二度と忘れなかったといいます。歴史に由来があるとは、さすが奈良ですね。
が、しかし……結果は21位でした。来年に向けて、脳をしっかり鍛えなくっちゃ!
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