| 紅葉の時期、古都は1年で最もにぎわいます。おかげで、道路は大渋滞、バス停には長い列。しかし、古都の紅葉はその苦労を忘れるほどの感動を与えてくれます。
今年、私が見た約30ヵ所の紅葉の名所のなかで、一番心に残っているのは、奈良の談山(たんざん)神社です。静かな山の中にあり、シンボルの十三重塔が、濃い赤やオレンジの木々に囲まれていました。ここに来たのは、今季2回目。10日前の紅葉は、パステルカラーで透明感のある水彩画でした。ところが、この日は油絵のようです。短期間に色を塗り重ねた自然の芸術に、思わず「うわ〜っ!」と声をあげました。
山頂にも登りました。ここは談山(かたらいさん)といって、645年に中臣鎌足と中大兄皇子が、蘇我入鹿を倒す「談合」をした場所なのです。このクーデターが「大化改新」。神社では、一部始終を描いた絵巻物や中臣鎌足像を展示しています。飛鳥人も紅葉狩りを楽しんだのでしょうか。歴史に思いを馳せながら眺めると、時代が重なるようで、一層味わい深い景色になりました。
「最高の紅葉」に満足し、車に戻るとびっくり。駐車場の空きを待つマイカーが長い列を作っていました。この日は日曜日。数えると107台もありました。午前中は待たずに入れたのに、午後1時にはこの状態です。そこで、古都の紅葉攻略法を書いておきます。
その1 できるだけ平日に来るべし。
その2 週末や祝日は京都より奈良の方が
空いている。
その3 先手必勝。朝早くから行動すべし。
紅葉の見頃情報は、新聞や、観光協会のホームページに載っています。駅や案内所には、最新情報も貼り出されています。また来年、古都の紅葉を見に、ぜひいらしてくださいね。
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