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京都に桜の開花宣言が出されたのは、昨年より9日遅い4月2日でした。それから、一気に花が開き、京都御苑のシダレザクラが満開です。
それに合わせたかのように、京都御所の一般公開が6日から始まりました。御所は、南北朝時代から明治にかけて皇居だった所で、一般公開は春と秋の年2回だけです。
荷物検査をして中に入ると、足元には白い砂利が敷き詰められ、手入れの行き届いた立派な松が迎えてくれます。
一番の見所である紫宸殿(ししんでん)は、即位礼などの重要な儀式を行う正殿。中央には天皇の御座、隣に皇后の御座が置かれていました。皇室の歴史を語る過去の遺産のように見えますが、実は、今でも古式にのっとった儀式が執り行われています。他にも、天皇が日常生活を送った清涼殿や御学問所など、多くの建物があります。建物にそれほど古さを感じないのは、度重なる火災による焼失で何度も再建され、現存するもののほとんどは1885年に建てられたからです。
そんな中、回遊式庭園の美しさには目を奪われました。松を基調にした木々が茂り、手前の池に鏡のように映りこんでいます。葉っぱもほとんど落ちていない手入れぶりで、ここでも皇室の世界を垣間見ることができました。
さて、御所の周囲は、宮邸や公家のお屋敷が立ち並んでいたところです。しかし、天皇が東京に移ったため空き家となり、今は御苑として整備されました。見上げるほどに大きな数本の糸桜が一斉に満開を迎え、ピンクや白の花の共演が、実に優美です。今では、桜の下で、子供が遊んでいたり、人々が昼食をとったりと、市民の憩いの場になっていました。
美しい桜に迎えられ、皇室がちょっと身近に感じられた春の一日でした。 (おわり)
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