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第15回 「美智代侍、時代行列に登場」 |
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久保美智代 フリーアナウンサー 世界遺産ウォッチャー
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全国的にはあまり有名ではありませんが、おん祭は国の重要無形文化財です。春日大社の摂社、若宮神社の例祭で、今年で何と869回目。その長い歴史の中でも、今年は私にとって特別です。平安から江戸時代までの装束を着た総勢1000人が町を練り歩く時代行列に、なんと、私も参加したのです。 女役を期待していたのですが、当日割り当てられたのは、江戸のお侍役。完全に肩透かしでしたが、逆に、こんな役こそ貴重な体験と思い直しました。紙でできた裃(かみしも)を着け、木刀を差して変身です。広い肩幅が気になりますが、着心地は悪くありません。それどころか、木刀を抜いてポーズを取ってみたりして、すぐになりきりました。 正午、行列が動き始めました。少しでもお侍に見えるよう、胸を張って大股で歩きました。沿道を埋め尽くす人の前を歩くのは、なかなか気持ちのいいものです。 行列からは、子供からお年寄りまで大勢の人が、にこやかに私たちを見ています。去年は私も観客でした。時代は変わっても、869年間、人々を楽しませてきた祭りなんだなぁ、と思うと、とても意義深いと実感しました。 奈良に住んで1年4ヶ月。観客から参加者へ。奈良に馴染んだ気がして、うれしいひとときでした。 この後、行列の終点のお旅所で、神楽や舞楽などが夜11時まで披露され、今年のおん祭は、幕を閉じました。 |
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