| 雑学「三水会」の様子をこのコラムで定期的にお知らせすることになりました。
世間に第3水曜日に集まりをもっている会は多く、たくさんの「三水会」があります。われわれの三水会は1979年にコンピュータ関連の関心を持つ異業種交流会として発足し、以降今年2007年で28年間、毎月欠かさず集まっています。今は神田の学士会館を根城にして原則として第3水曜日に開いています。
毎年すこしづつメンバーが増え、またビジネスの現役を離れていくにつれ、話題は豊富になりました。いまは、旺盛な好奇心と問題意識のおもむくままに、会員が1年の調査勉強を発表して、皆さんに聞いていただけるというかけがえのない場ともなり、あるいは外部からのエキパートをお招きして問題の在り処を聞くというまさに熟年花の雑学三水会といってもいいかもしれません。
この三水会には、骨の健康づくり委員会の主催者である久米川氏も古くからのメンバーです。久米川氏は三水会の発表討論テーマがそこで終わってはもったいないものがあり、是非広く社会に発信したいと考えておられ、そのご好意と熱意でこの場所をお借りしてお知らせすることになりました。
なお今年のテーマは下記のとおりです。ご興味のある方のご来聴も歓迎いたします。ただし席に限りがありますので、事前にメール<kumegawa@hone-kenko.org>で御問合せください。
2007年 三水会例会 スケジュール
例会日 |
《 テーマ 》 |
講師(紹介者)
当番幹事 |
1月17日■ |
情報サーピス、ソフトウエア(IT)産集を取り巻く諸問題 |
本荘修二(栗生晴夫)/伊藤公胤 |
2月21日■
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女性が仕事を持つこと |
渡辺みさ(平井保) /平井保 |
3月21日■ |
日中国交前の訪中について |
團野廣一 /大利貴彦 |
4月18日■ |
インドの社会と政治・経済 |
岡本好廣/野口幹夫 |
5月16日■ |
日本の花き産業について |
伊藤公胤 /栗生晴夫 |
6月20日■
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モーツアル卜異常ブームを解< |
中島良能(丼上修)、/井上修 |
7月18日■ |
ペルグソン招介第2回開かれた社会 |
野口幹夫 /小関栄 |
8月22日■ |
未定(8月3週は学士会館が休業のため別な場所で開催) |
伊藤公博 |
9月19日■ |
日本の漁港を巡って |
栗生晴夫/岡本好廣 |
10月17日■ |
二宮尊徳と武肴小路実篇と周作人と新しき村」
を支える思いを探る |
伊藤公博/團野廣一 |
11月21日■ |
「7,OOO名のハルピン脱出」の図書の紹介 |
木村勉/村沢泉 |
12月未定■ |
忘年会 |
久米川正好 |
| 第1回「
情報サービス・ソフトウエア産業を取り巻く諸問題 」2007年1月例会 |
外部講師:本荘 修二 氏(栗生晴夫氏の紹介) |
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本荘修二
ジェネラル・アトランティックLLC 日本代表。
埼玉大学客員助教授。
東京大学工学部卒業、ペンシルベニア大学経営学修士、
早稲田大学学術博士。ボストン・コンサルティング・グループ、米Computer Sciences Corp.、CSK会長付を経て、本荘事務所代表に就任。新事業コンサルティングを手がける。また、NetService
Ventures Groupアドバイザー、広域渋谷圏クリエイターマッチングLLP代表、一柳アソシエイツ・レジスタードパートナーを務める。
ブログ http://www.honjo.biz/blog/
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講師の本荘氏は新事業コンサルタントでビジネスをされながら、ソフトウエア産業のエキスパートとして、経済産業省が主催する産業構造審議会情報サービス・ソフトウエア小委員会の委員として招かれました。
「『情報サービス・ソフトウエア産業維新』を受けた各施策の進捗状況について」(http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g60922a03j.pdf) 昨年9月に出された暫定報告)と、ご自身の準備されているWeb2.0に関する新著「大企業のウェブはなぜつまらないのか」などを参考資料として、表題は堅苦しいのですが、話題は実質的で身近なお話をうかがえました。いくつかのポイントをご報告します。
1、日本のソフトウエア状況は世界的に見てすっかり遅れてしまった。また、大きなシステムのトラブルが相次いでいて、社会的にも深刻な問題となっている。
2、ソフトウエアの比重は大きくなっていく。たとえば自動車のなかで組み込みソフトを含むエレクトロニクスの部分の割合は2002年20%であるが2015年には40%になると予想されている。
しかし対外依存度は高くなる一方である。ソフトウエアの輸入は輸出の30倍である。
3、日本では情報工学の志望者は年々減少している。かっての花形分野が人気のない分野となってしまった。収入は悪くないが過重労働が不人気の原因であろう。
4、かっては欧米が先進国であったが、いまはイギリスやドイツでも情報技術志向は下火になり、替わって中国やインドが延びてきた。中国のソフトウエア従事者人口は584万人売り上げ5兆7214億円 インドは105万人1兆8150億円に成長した。日本は57万人で中国の10分の1インドの半分である。
5、インドのソフトウエア人は優秀であるが、欧米との関係は深く、日本は薄い。インドの人に言わせれば、日本の注文はあいまいで仕事にならない。インドの能力を日本は使いこなせていない。(会員からの指摘ではアイルランドが国の施策もあって伸びているという。)
6、経済産業省の施策はイノベーションの促進を図るため次世代検索エンジンの開発に50億円の予算をつけるとか、人材育成をこの産業の人材を分類して当たるとか、優れた個人やベンチャーを育てるVirtual
Silicon Valleyを立ち上げるとかといった紹介があった。
討議ではこれらの施策について、グローバル化など基本となるビジョンが見えず小手先のものが多いという批判も多かった
。
7、Web2.0の内容からの紹介。これまでは大きな会社のウェブサイトやメジャーなポータルに依拠していたが、最近はSNSのミクシィ[MSOffice1]のように個人同士がウエブの世界で結びつきを求める動きが強まっている。オンラインゲームのセコンドライフはヴァーチャルな世界で生活を始め、そこでの仮想通貨が現実の価値になってしまうところまで来ている。
三水会会員にはかってこのソフトウエア産業の事始の頃に携わっていた人も多く、疎くなりかけていたこの世界の現状にあらためて驚きの声を上げた。
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