| リースタールの火祭りの翌朝(3月6日)から3日間、バーゼルで本格的なファスナハトが行われます。まず始めは、初日の朝4時から行われるモルゲンシュトライヒでして、簡単にいいますと、お揃いの覆面を被った楽隊がたくさん集まり、厳かな行進をするというものです。それぞれの楽隊は小太鼓とピッコロの奏者、その楽隊のメッセージを掲げた行灯の担ぎ手で構成されています。行進の時刻になると、全ての街灯は消され、ゆっくりと動く行灯の光の中、ピッコロのシンプルな音色が響き渡り、街中が荘厳で神聖な雰囲気となります。メッセージは政治、環境、時事問題に関するものが多いようでした。
実は、私もモルゲンシュトライヒを見ようと、午前3時に起床し、雪の中、近所の駅で市電を待ったのですが、誰もいませんし、市電もきません。しばらくすると、おじさんがやってきて、「早朝の最終の市電はもう行っちゃたよ。」といって、スタスタと市内に向かって歩いていきました。しばらく呆然としていた私は、トボトボと家に帰り、テレビでモルゲンシュトライヒ(なんと2局で生中継!)を眺めたのでした。
午後1時からは本格的なパレードが始まります。
これは、モルゲンシュトライヒのような小さな楽隊に加えて、ブラスバンド、山車、馬車などが繰り出す大掛かりな、かなりノリノリの行進です。
山車からは、お菓子、オレンジ、ミモザの花などが配られるのですが、油断してもらいに行くと、紙吹雪だけをどっさりと頭からかけられてしまうので、注意が必要です。下手をすると耳や下着の中に紙吹雪が入ってしまい、気持ちの悪い見物となります。
夜になると、酒場などでは、世相を批評するような寸劇(漫談?)が行われ、これもまたファスナハトの名物なのですが、外国人にとっては聞き取るのは不可能で、地元の人たちだけのお楽しみといえるでしょう。
ファスナハトが過ぎると冬もおしまいで、実際にもう本当に春がきてしまいました。花粉症や梅雨の心配もなく、これからスイスはいい気候が続きますよ。
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