第7回 胃カメラ

赤 単 
 
 
 

 先日、日本に一時帰国した際に受けた健康診断の結果が届ききまして、「胃ポリープが疑われます。一度、内視鏡による二次検査をお受け下さい。」との指示がありました。「あのいかすかないスコットランド人上司の機関銃のような英語を聞いていれば、胃もおかしくなるよな。」と毒ついた後、溜息が出てしまいました。「これってつまり、スイスで胃カメラ飲むってことじゃんか。」

 


  高福祉国家というイメージがありますが、スイスには日本でいう国民健康保険のような、全部お任せ的な公的医療保険システムはありません。民間の保険会社に自らの判断で加入し、いざというときに備えなくてはなりません。保険はベーシックなものから、なんでもOK のものまで幅があり、保険会社、住んでいる州によっても料金が違うので、スイスの人たちはいくつかの保険を組み合わせ、毎年秋に保険を見直すのだそうです。

ちなみに私はOEKKという保険会社と契約し、家族3人で、毎月932.80スイスフラン(1フランは約90円ですかね。)を支払っています。日本の健康保険制度が利用者にとって便利で格安であることを改めて実感します。とはいえ、それがいいかどうかは別の議論ですが。


 医療費の支払い方法ですが、私が病・医院で診察を受けると、後日、私の自宅へ請求書が届くので、一旦、全額を振り込みます。その請求書と領収書をOEKKに送付すると、契約上の免責額を上回った部分について、OEKKから私の銀行口座へ還付金が振り込まれる、というのが基本的な流れです。


 

 幸いにして、高い保険料を払っている関係上、医療費の心配は要らないのですが、ここから先が困るんです。英語ができて、胃カメラを扱えるお医者さんを探し、事情を話して、胃カメラを飲んで気持ち悪くなりながら、結果の説明を聞かされて、おまけに悪性だったらどうしようと、考えるだけでも面倒臭さでポリープが大きくなってしまいそうです。

(次回をお楽しみに ・・・)
 
マスコット骨犬君